実際にモーションキャプチャーのデータを触ってみるとわかるのですが、人というのはじっと立って演技していても、バランスをとろうとして意外と体がゆらいでいるものです。
シーンを組んでいるときバストショットやクロースショットなど割とアップのレイアウトの場合このゆらぎがもうちょっとじっとしていてほしいなど演出に合わないときが多々あります。
そこでモーキャプの揺らぎのニュアンスを残しつつ抑える1つの方法を紹介します。
まず始めにゆらいでいる状態のデータです。
この状態でもOKな演出やレイアウト(映るサイズ)があると思いますが、割とアップめの時は抑えたいと思います。
1.まず体全部のIKのTrans、Rotのキーフレームを全部をフラット(同じ値)にします。
このときReachT,ReachRは100%の状態にしておきます。
この状態になれば全く微動だにしない動かない状態のデータになります。
2.あとはアニメーションをみながらReachT、ReachRの値を小さくしていきます。
上記の例だとReachT、ReachRは30%にしてありますがアニメーションによっては80%などするときもあります。これで出来上がったムービーは以下のようになります。
あまり抑えすぎると前後のアニメーションのつながりが悪くなったりしますが、つながりが悪いところとかはFilterで滑らかにしたりとか抑えるのを少しにしたりとか工夫が必要になるかもしれません。
忘れちゃいけないのがあくまでこれは1つの方法論であって、アニメーションが良くなれば手法は何だっていいってことです。